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ご覧いただきありがとうございます。
ひろです!
今回おすすめする本はこちら!
町田そのこさんの『星を掬う』です。
町田さんと言えば…
2021年本屋大賞
『52ヘルツのクジラたち』
哀しさと温かさのコントラストが秀逸。
この本を読んで、
町田そのこさんのファンになった方も多いはず!
そんな町田さんの受賞後、第一弾。
『52ヘルツのクジラたち』から、
更に進化した感動作。
なんて言われると、
読まない選択肢なんてないですよね。
- つらい過去がある。
- 介護や育児に疲れた。
- なんか生きづらいな。
そんな方にも、本当におすすめできる一冊です。
ちなみに2024年9月19日に、
文庫化が決定しています!
単行本と違った装丁(表紙)に
なっているようなので、大注目!
あらすじ
小学1年の時の夏休み
母と二人で旅をした
母との楽しい時間
その後、
わたしは
母に捨てられた
ラジオ番組に夏の思い出を投稿した千鶴。
賞金ほしさだった。
そこから物語は動き出す。
ラジオをきっかけに現れた
自分を捨てた母の「娘」だと名乗る人物。
1つの行動がきっかけとなり、
あの日の旅の続きが始まるのか。
母との再開。
しかし
そこに居たのは
記憶と “全 く 違 う“ 母の姿――。
本屋大賞受賞作家が届ける、
すれ違う母と娘の物語。
痛いほどに心を掴む物語
もうね、
心をギュッと掴まれるんです。
海の底で、もがくような息苦しさ。
物語の負の空気感に強引に引き込まれ、
どうすることもできない読み手の無力感…。
圧倒されながらも、いつの間にか
ページをめくる手が止まりませんでした。
町田そのこさんが作り出す、
目を背けたくなる世界―
言い換えるなら、
―物語の影の部分―
そこが、丁寧に緻密に書かれています。
娘を捨てた母の意思
物語が進むにつれ、母親の重みのある言葉と意思が
非常に秀逸だなと思うのは、
捨てた側の人間が放つ言葉。
これがとにかく名セリフなんです。
確固たる意思
そして、揺れる気持ちが見え隠れする。
物語の“影”の部分に、徐々に徐々に
陽がさしてきます。
ジワジワと、温かさが染みていく。
あの夏の本当の姿が見えてくるんです。
千鶴や登場人物、それぞれの
葛藤、気付き、変化がゆっくりと紐づいていきます。
まとめ
今回の『星を掬う』は母親側の視点で書かれています。
物語が紐解かれていき、
琴線に触れる読者が、後を絶ちません。
『あ~この負の感じねぇ…』という
読み始めなんですよね。
そんなどんよりとした空気が晴れていく。
めでたし、めでたしで終わるというよりも、
この物語はまだまだ続くんだろうなという
余韻が残りました。
それは、モヤモヤ感ではなく、心地よい余韻です。
町田さんの本読んだことないという方も
是非読んでいただきたい一冊です!
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