【ネタバレなし/3分で紹介】ペッパーズゴースト/伊坂幸太郎

おすすめ本

ご覧いただきありがとうございます。

ひろです!

今回ご紹介する本はこちら!

伊坂幸太郎さんの『ペッパーズ・ゴースト』です。

伊坂さんの魅力が惜しげもなく詰め込まれた作品。

伊坂さん自身も、これまでの様々な要素を

全部乗せしようと書かれたそうです。

詰まってるのに、邪魔はしない

スイスイと読みやすく、魅力に浸かる。

伊坂ファンだけでなく、エンタメ小説好きには

歓喜の一冊となっています。

今回は
・伊坂ワールド
・作中作のカラクリ物語
という2つのポイントに絞ってご紹介いたします!

あらすじ

中学校の国語教師・檀(だん)。

何気ない日常と、平凡な国語教師。

生徒の些細な校則違反をきっかけに、

思わぬ出来事に巻き込まれていく。

鍵となったのは、

女子生徒が書く風変りな小説原稿

そして

男は少し不思議な力を持っていた―

登場する二人組の『ネコジゴハンター』

飛沫感染が引き起こす『先行上映』

過去未来現実小説が、

する

一大エンタメ小説!

あなたは読者として、この作品に登場します―。

伊坂ワールド

『伊坂幸太郎的だよね』

と思われ、選ばれる本が書きたい。

そう語る伊坂さんには伊坂ワールドと言える、世界観があります。

魅力的で個性溢れるキャラクター

どの作品を見ても魅力的な人物が登場します。

魅力的と言ってもイケメンや美女ではなく、
クセのある濃い人物です。

その登場人物たちのテンポ良く流れる
会話
も世界観を構成するポイントです。

分厚めの本なのにスイスイと読めるんです。

また、伏線回収がとにかくお見事な伊坂さん。

今作では普段の伏線回収とは一味違いました。

忍ばた伏線によるサプライズ感より、

様々なことが交錯しながら繋がり

中盤からの圧巻の展開と奥深さ。

そして、明かされる
 タイトル『ペッパーズ・ゴースト』の意味。

得意パターンの全部乗せとは言え、

連携の取れない寄せ集めチームではなく、

フィーリングの合ったイマジネーション溢れるチーム。

そう表現する方が合っていました。

作中作のカラクリ物語

今回は作中作となっています。

小説の中に女子生徒が書いた小説の原稿が出てきます。

メインストーリーその小説の物語

並行して進んでいきます。

突如始まる物語が、独特な世界観。

過去に『こんな作品あったよね』
なんて言われると頷いてしまいそうでした。

並行した2つの世界がどのように交錯するのか。

交錯した瞬間も『えっ?どういうこと?』
しばらく世界の境界線にいるようでした。

読者である自分が登場人物の一人。

そんな気持ちにさせてくれる場面も随所に見られるのです。

まとめ

作家生活20周年超えの集大成として、

存分にハードルの上がった作品。

紛れもなく良作ですが、この作品に限らず、

過去作も読み返したくなる1冊でした。

実はおもしろい部分がもっとたくさんあって、

ネタバレなしでは取りあえずここまで!

という感じでした。

やっぱり伊坂幸太郎さんっておもしろいなぁ…。

という余韻でこの記事を書きました。

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