【ネタバレなし/3つの視点で解説】変な絵/雨穴

おすすめ本

ご覧いただきありがとうございます。

ひろです!

今回ご紹介する本はこちら!

雨穴(うけつ)さんの『変な絵』です。

前回の『変な家』が話題沸騰となりましたが、

今回は”絵”に関するゾクッとした話です。

変な家と比較しても、ゾクッと感が増量した上、

読みやすさ等も含めて『変な家』よりも

パワーアップしているという方が多いです。

第二弾の方が良いという評判はワクワクさせてくれますよね。

第一弾はこちら!

スケッチ・ミステリーとは?

9枚の絵から謎を解くミステリー。

今作も謎解きとホラー要素が融合。

ダヴィンチが描いた『最後の晩餐』にも

様々なメッセージが隠されていると言われていますよね。

変な絵の中に出てくる絵にもメッセージや心理、

物語にはいくつもの嘘が隠されています。

冒頭の1枚の絵。

何の変哲もないように見える絵から始まり、

徐々に絵の真実に気付かされ、鳥肌もの

ミステリー要素も強めで、作中のブログは、

実在していて、読むこともできます。

ばっちりと仕掛けも施された戦慄のミステリーとなっています。

没頭する読みやすさ

変な絵ということで絵を見ながら解説が展開されていきます。

読者を迷子にすることなく、

常に明快な地図で導いてくれます。

それだけでなく、

・疑問が浮かぶ
・すぐに解説される
・新たな事実に気付く

この展開のスピード感は絶妙で、

ページをめくる手が止まらなくなります。

特に中盤から終盤にかけては、

いわゆる、伏線回収が一気に始まります。

数々の仕掛けに頭の中は軽い混乱状態。

何より自分の思い込みに、

何度もゾッとしました…。

最後まで没頭させてくれる1冊で、

普段、本を読まない方や久しぶりの読書という方にも、おすすめできる1冊です。

感情入り混じる読了感

実は、この本…。

ゾクッとするだけでの本ではありません。

読み終わった時の読了感は、

なんとも形容しがたいんです。

おぞましくもあり、悲しみも帯びた真実。

最初に見た絵の真の姿はどんどん変化していきます。

最後はどんな気持ちで見るべきか…。

読者の心に冷たい刃を向けられ、

奥底にある闇に触れさせ…。

それでもなお、

暗くて冷たいだけではない…。

なんとも抽象的な言葉ばかりですが、

読者の皆さんがどういった感じ方をするのかは気になるところです。

まとめ

ついネタバレを話してしまいそうで、

うずうずしながら書かせていただきました。

変な〇シリーズとして、早くも次回作に期待。

そう思っている方も多いかと思います。

謎解き感覚の程よいホラー要素、

難解ではなく、爽快な読み応え。

どれもが読者にとってちょうど良い。

本の中に留まらない仕掛けも、より楽しい読書時間にしてくれます。

まだ読んでいない方も話題になった1冊を是非手に入れてみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました