【ネタバレなし/3分でレビュー⠀】汝、星のごとく/凪良ゆう

おすすめ本

ご覧いただきありがとうございます。

ひろです!

今回ご紹介する本はこちら!

凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』です。

とにかく…。

心が泣きました。

圧巻の1冊。

自分が感じたことを

  • 秀逸過ぎる心情描写
  • コントラストと多様性
  • 刻み込まれる文章力

と、3つのポイントに絞って書きます。

とにかく、この本は読んでいただきたい。

あらすじ・作品紹介

その愛は、あまりにも切ない。

瀬戸内の島で育った暁海(あきみ)

京都からの転校生の櫂(かい)

二人は互いに惹かれ合った。

二人が抱えていたものは

孤独欠落

まともな人間なんてものは幻想

二人は自らを生きるしかなかった

だからこそ

すれ違った

生きることの自由さと不自由さを

描き続けてきた著者が紡ぐ、

ひとつではない愛の物語。

秀逸すぎる心情描写

暁海と櫂の成長が書かれていくわけですが、

とにかく苦しくて、もどかしくて…

苦しい。

著者の凪良ゆうさんもインタビューで

『苦しくて何度も手を止めた』

と、語っていました。

登場人物の心情が痛々しい。

お見事過ぎる心情描写なんです。

心をギュッと掴まれ、

キリキリと痛みながら、

夢中になって読み続けました…。

どうにも止まらない

登場人物の心の動き揺らぎを

奥底から発した声を

手に取るように感じる感覚でした。

コントラストと多様性

エピローグ、冒頭の1文目から

もう雲行きが怪しいんです。

それなのに、登場人物の会話は

至って、穏やか。

物語が進むにつれ、

男と女、親と子、島と都会、

雇われることと、独り立ち

様々なコントラスト(対比)があります。

そのコントラストの中、

『俺たちは自らを生きるしかない』

何が正しくて、誤っているのかなんて

幻想に過ぎない。

そういった気持ちが強く出てきます。

孤独欠落も特別なものではないんです。

誰もが抱いているんです。

抱いたものを受け入れること。

すなわち

多様性を認めること。

だからこそたどり着いたんです。

ひとつではない愛の物語に。

刻み込まれる文章力

秀逸な心情描写や物語のコントラスト。

2つを支える凪良さんの文章力。

本当に圧巻です。

人の泥臭さい部分まで巧みに表現され、

密度の濃い文章でたたみかけ、

心に刻み込まれるような感覚。

文字で表されたもの以上に

温度感や空気感を感じさせる

容赦ない文章力がお見事です。

まとめ

この本、本当に読んでほしい1冊です。

広く果てしない海で、

泳いでも泳いでも進まないような

苦しさともどかしさを堪能してください。

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