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ご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介する一冊は阿部暁子さんの
「カフネ」です。
迷ってないで、とにかく今すぐ
読んでほしい1冊なんです。
2024年5月22日発売以降、気になってる人が
多い本だと思うんです。
その証拠にX(旧Twitter)で投稿すると、
多くの方の目に留まっていました。
『まだ読んでない本もあるし…』と、
迷っている方も多いはずです。
そんな方の背中を押したいので、
ぜひこの記事を読んでみてください。
※できる限り具体的なネタバレを避けています。少しでも知りたくない方はご注意ください。
あらすじ
溺愛していた弟が急死。
悲嘆にくれる姉・野宮薫子は
法務局に勤めていた。
弟が遺したものは“遺言書”
その遺言書が別れたはずの
元恋人・小野寺せつなに引き合わせる。
そんなせつなに、様々な思いを抱く薫子。
やがて彼女が勤める家事代行サービス会社
「カフネ」の活動を手伝うことに。
そして、食べることを通じて、
二人の距離は次第に縮まっていく。
一緒に生きよう。
あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない、
心にそっと寄り添ってくれる物語。
物語に隠された”背景”
物語冒頭はいきなりの
“戸惑いのシーン”なんです。
この冒頭シーンで物語の背景に
一気に興味付けられます。
『これってミステリー?』
という読者が戸惑うような
冒頭シーンなんですよね。
それだけこの物語には深い背景が
隠されているということです。
自分はこのシーンを試し読みして
買うことを決めました。
そして、家事代行サービス“カフネ”
を通じて切ない背景を知っていきます。
物語が進み、隠れていた部分が
どんどんさらけ出されます。
人間というのは“強さ”と“脆さ”を
同時に抱えてるんですよね。
突きつけられる現実は容赦なく
一人の人間を壊します。
だからこそ…
一緒に生きよう
この本に最も似合う言葉なんです。
人間誰しも辛かったり、後悔する
過去があると思います。
いや…過去になっていたら、
まだ良いのかもしれません。
今まさに辛い、苦しい思いを
抱えている方もいるはずです。
独りでいる方が、
楽に感じるかもしれません。
そんな方にこの本は、
そっと寄り添ってくれます。
“一緒に生きよう”と…。
これを感じていただきたいんです。
“料理”と”会話”が鍵
この本に欠かせないのは
“料理“なんです。
口コミでも『料理が良かった』
という声が多くありました。
正直、個人的にはそこにあまり
興味は出なかったんですよね。
ところが、確かに料理が良い!
おいしそうなだけでなく、
色んな味がするんですよ。
優しい味だったり、満たしてくれたり
寄り添ってくれたり…。
料理本来の味以外に、沁み込んだ
人の温かさがそこにはあります。
しかも、新品を買えば“レシピ冊子”も
付いてきますよ!
そして、もう一つの最高な要素が
“会話”なんです。
この会話、やり取りが物語に
躍動感を出してくれるんです。
主人公の薫子と元恋人のせつなが
話し出すとページがどんどん進む。
夢中にさせてくれる素晴らしい要素が
“会話”なんです。
この”料理”と”会話”はこの本の
欠かせない要素なので注目です!
最後に
X(旧Twitter)のタイムラインでも見かけ、
『きれいな装丁だなぁ』と思いました。
感覚的に“静けさ”と“力強さ”が
入り混じったような外見だったんです。
“一緒に生きよう”と、添えられた言葉に
思わず導かれます。
結果的に、多くの方に手を差しのべる
『救いの1冊』だと思いました。
救いの手を求めている方に向け、
どんどん薦めていこうと思っています。
“生きるのって辛いなぁ”なんて
思う方はぜひ読んでほしいです。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
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