【ネタバレなし/3分で紹介】六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成

おすすめ本

こんにちは、ひろです。

今回紹介する本はこちら!

浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』です。

溢れんばかりの語彙力で、表現力抜群の文章に揺さぶられました。

嘘のコーティングが剥がれてからが本当の物語。

伏線回収も話題ですが、個人的には一味違った青春ミステリ。

話題・人気沸騰のこの本。もちろん…読んでますよね?

読んでいない。むしろ、浅倉秋成さんって初めて聞く…。
という方には、なおさらおすすめなんです。
まさしく自分がそうだったんですが、一気にファンになりました。

ポイントは、

  • 溢れんばかりの語彙力
  • 仕掛けの妙
  • 考えさせられる終盤の物語

ネタバレなしで、読了後の感想・解説をお届けします!

あらすじ

舞台は、SNS等を手掛けるIT企業
「スピラリンクス」

初めて行う新卒採用。
最終選考に残った学生は、もちろん優秀で特筆する能力を持つ精鋭6人

最後の課題は運命を決める
――グループディスカッション――

1カ月後にチームを作り上げ、全員内定の道が見える。
6人が交流を深め、最高潮に達した時、

車がきくる。

残酷過ぎる課題変更の通達

運命握る『六通の封筒』

“告発文

彼ら六人のとは。

そして…「犯人」の目的とは――

全国の書店員が選んだ、いちばん!売りたい本
2022年本屋大賞ノミネート作品

この話題作を読まなくて良いのか…?

溢れんばかりの語彙力

序盤からすぐに引き込まれていく感覚は、
間違いなく魅力的な文章があってこそ。


場面ごとの空気感絶妙な緊張感
それが手に取るように伝わってくるのは、
溢れんばかりの語彙力のおかげだと感じました。

派手に飾るわけでなく、的確でさり気ない装飾が読みやすく、
様々なシーンが映像として浮かびました。


どこから見ても隙のないコーディネートで魅せられる表現力のある文章。


『一気に読んじゃったな…』と思って、しおりを挟む。
『あれ、そうでもない?まだ、序盤の序盤?』

この時、『うわ…引き込まれていたんだな』と、
自覚したのを覚えています。

読みやすいけど、程よい読み応えという見事な矛盾も感じました。


そして、全部読み終わるまでに決意しました。

他の作品も絶対読む

読書好き。いや…その表現では足りないですね…。
今この記事を読んでくださっている
読書家であるあなた!


浅倉さんの文章に触れて、
あなた感想も聞きたい!
純粋にそんな思いすらあります。

仕掛けの数々

帯に『すべての伏線を、見破れ』とあり、読む前から伏線に意識を向けられます。

読む前から、さすがミステリー作品!怒涛の伏線回収がすごかった!

なんて、レビューするつもりでいたのですが…。とんでもない。

個人的に感じたのは、伏線というより
『仕掛け』


最終選考のグループディスカッションにたどり着くまでに、
至るところに仕掛けが施されています。

まさに頂上に向けてゆっくりと登っていくジェットコースターなんです。

伏線と仕掛けって違うの?という感じですが、
伏線を意識して読みすぎるより

流れに身を任せて読むのがおススメ!

徐々に頂点まで登り、一気に急降下するジェットコースターに身をゆだねてください。

後から、仕掛けの数々が解説されていきます。
後半は二点三転する展開仕掛けの妙を感じてください。

再読すれば強くてコンティニュー状態で、さらに楽しめること間違いなし。

いや、すべての伏線を見破ってみせる!
という、ミステリー愛好家の方には、そのチャレンジを全力で応援します!

考えさせられる終盤の物語

パッチワークのように切り貼りされた嘘。
突貫工事のような嘘。

そんな嘘のコーティングが剥がれた後に、本当物語に出会います。

ここにいる六人全員、

 とんでもないクズだった。

これも帯に書かれた衝撃的な一文です。


それぞれの嘘と仕掛けの数々を踏まえ、最後の着地地点はどうなってるのか。
ここにも注目なんです!


なんだか、考えさせられるような内容でもあり、この本の底力でもあります。

まとめ

話題沸騰の作品として、納得の1冊!
『ミステリーはちょっと苦手…』なんて方にも自信を持って推薦!

就活×嘘という妙にマッチングしてしまう設定どこか知っている絶妙な緊張感

設定と仕掛けの妙が最後の展開まで牽引していきます。
何より魅力を裏付ける、圧倒的な文章力

しかも、読み終わって、タネも仕掛けも分かったはずなのに、
『あれ?結局あれはなんだったんだろう?』と、思う箇所もあるんですよね。

とにかく、浅倉さんのファンになりました!

皆さんも是非、読みたいリスト、積読本に追加してみてください!

また、映像化もされています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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