【ネタバレなし/3分で紹介】スモールワールズ/一穂ミチ

おすすめ本

ご覧いただきありがとうございます。

ひろです!

今回ご紹介する本はこちら!

一穂ミチさんの『スモールワールズ』です。

6編から成る、短編集となっています。

短編それぞれにセンセーショナルな内容を含み、

ひとによっては地雷のように感じる場合があります。

そして、そういう感情は、

まったく問題なし!

好きだったり、苦手があっても良くて、

むしろ、個々の感じ方こそ、この本の醍醐味。

短編集ってなんか苦手だなという方にも、

絶対おすすめ!

自分自身、あまり好みではなかったのですが、

短編ってこんなにおもしろいの!?ってことに

気づかされました。

読み終わった後も深掘りして考えたくなった作品。

前置きが長くなりましたが…
個人的な解釈も含めてご紹介いたします!

既に読んだことある方はあらすじは、
飛ばして読んでくださいね!

あらすじ

収録された6編を簡単にご紹介。

夫の秘密に気付きならが円満を装う主婦と、
家庭に恵まれない少年との関わりを描いた

『ネオンテトラ』

出戻った姉『魔王』と転校した弟の、
夏の物語を描いた

『魔王の帰還』

初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘夫婦。
一転して、失意の底に落ちる

『ピクニック』

往復書簡を交わしながら、
被害者家族と加害者との思わぬ関わりを描く

『花うた』

突然の娘との再会。
父と子の思わぬ姿と思わぬ結末。

『愛を適量』

かつて大切なことを言えなかった
先輩と後輩の再開。

『式日』

ままならない現実を抱えながら

生きる人たちの物語が詰められています。

短編の秀逸な構成

短編には、話が続いているものと、一つ一つが独立しているものがあります。

スモールワールズは、基本は独立

それなのに、実は接点が出てくるんです。

最後まで読んだ時に、『うわっと、
思わず声に出そうでした。

完全に油断

しばらく誰かに言いたい衝動が続きました。笑

まだ読んでない方であれば、『えっ、どういうこと?』
という感じだと思います。

あくまで個人的な解釈ですが、

別々の物語ではあるものの、
実は同じ街で起きたことなんじゃないのか。

独立した物語ではなく、ただ孤独なだけ

繋がっていないようで、繋がっている。

そんな不思議な気持ちにさせてくれる短編集です。

物語のメッセージと個人的解釈

みんな何かを背負って生きている。

自分が生きてる世界って案外小さいんだよ。

でも、そこに物語がある。

その物語の幸せも不幸も様々な形をしている。

いや、世界は広いけど、小さな世界で色んなことが起きてる。

とも言える。

それぞれが完全に交わる物語ではないけど、

時として、すれ違っているのかもしれない。

だから、同じ街に詰め込まれた物語だとしても、

そんなに不思議なことではない。

そんなもんでしょ?

幸せがゴールって

  誰が決めたの?

そんな言葉をサラッと突き付けられた感覚。

自分の見えてる世界は小さな世界なんだなと

改めて感じさせてくれる物語の数々でした。

まとめ

それぞれにセンセーショナルな内容が含まれます。

それでも読み進める手が止まりませんでした。

思わず断崖絶壁から下を覗き見たくなる衝動。

そんな作品が次から次へと出てくる絶品集

良い意味で思ってたのと別次元で違いました。

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