※当ページのリンクには広告が含まれています。
ご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介する一冊は青山美智子さんの
「木曜日にはココアを」です。
青山美智子さんのデビュー作であり、
青山さんを語るなら絶対必読の1冊。
続編『月曜日の抹茶カフェ』にも繋がる
とんでもなく優しい物語です。
では、あらすじと個人的なポイント、
感想をご紹介します!
※できる限り具体的なネタバレを避けています。少しでも知りたくない方はご注意ください。
あらすじ
いつも木曜日にきて、
いつも同じ場所に座る。
そこで、手紙を書いて過ごす。
その女性は毎回ココアを注文する。
だから、僕は「ココアさん」と
密かに呼んでいる。
ある木曜日。
ココアさんの様子が、
いつもと違う…。
一体何があったのか…。
僕が働く喫茶店をから始まる
ハートフルストーリー
優しい繋がり
青山美智子さんの作品の特徴は
連作短編集だということです。
つまり、短編集であり、
それぞれに繋がりがあります。
何気ない繋がりが世界を作る。
そんな思いにさせてくれる
丁寧でさりげない繋がりなんです。
読者をハッとさせ、そこから広がる
物語の優しさに救われます。
撒いた種がスクスクと育ち、
またフワッと綿毛が舞うように。
そして、どんどん美しい花が
あちらこちらで咲いていく。
そんなイメージすら湧くような
連作短編集なのです。
温かく爽快な読了感
登場人物は揃いもそろって、
雰囲気が良いんです。
どんな人にも良い面がある。
というような青山さんの眼差しが
表れているように思います。
そんな人物が紡いでいく物語は、
じんわりとした温かさがあります。
物語が進むごとに
次々と明かりを灯していきます。
予期せぬ出来事や失敗でも
どんどん良い方向へ向けるんです。
ネタバレはしませんが、
あの手紙のシーンはまさに…。
粋なことをするんですよね。笑
しかも、要所要所で『うわ…良いなぁ』
という文章に出会うんです。
“この文章を保存しておきたい”
みたいな文章が多いんです。
そういったことをひっくるめて
読み終わるとポカポカと温かい。
それでいて、スーっと心地よい風が
通るように爽快感もある。
そんなデビュー作でした。
最後に
2冊目でこのデビュー作を読んで
『過去作制覇するぞ!』
と、心に決めたんですよね。
読書初心者の方に薦めるなら
青山さんの作品を1冊入れます。
そして迷ったならこのデビュー作が
おすすめです!
どの作品を選ぶかは人によって
変わるんですが…。
やはり青山美智子さんを読むなら
このデビュー作は外せません!
まだ読んだことがない方は
是非、手に取ってみてください。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!
〇単行本
〇文庫
〇青山美智子さんの作品一覧
過去作から新作までをご紹介!
作品をまとめた記事はこちら!
コメント