【感想とおすすめポイント】猫を処方いたします。/石田祥

おすすめ本

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ご覧いただきありがとうございます。

今回ご紹介する一冊は石田祥さんの
「猫を処方いたします。」です。

第11回『京都本大賞』を受賞した
シリーズ作品の第一弾。

この本は“温かな物語”と、
言うだけでは物足りません。

思っていた以上に謎めいていて
温かさの裏に何かが潜む…。

想像以上に内容の詰まった
魅力ある物語でした。

正直、自分は猫が苦手だったんですが、
この本はおすすめです!

プレゼント用としても
かなり向いている本だと思います。

では、あらすじと個人的なポイント、
感想をご紹介します!

※できる限り具体的なネタバレを避けています。少しでも知りたくない方はご注意ください。

あらすじ

『猫を処方いたします。』

そこは京都市中京区の薄暗い路地にある
「中京こころのびょういん」

心を不調を抱える患者に処方するのは
薬ではなく、本物の猫!?

ノリの軽い医者が、
これまた妙な雰囲気を漂わす。

戸惑いながらも、決められた日数、
猫を「服薬」する患者たち。

愛くるしくも気まぐれな猫は
彼らの心を少しずつ変化させる。

しかし、医者が猫を処方するには
とある「理由」が…。

猫と人が紡ぐ、もふもふ
ハートフルストーリーの幕開け。

猫の偉大なる力

まずは猫の魅力と偉大な力
堪能するところから始まります。

冒頭で猫が苦手だと言いましたが
実は飼っています。笑

家族の希望で苦手でしたが、
渋々、承諾したんですよね…笑

今では苦手でしたの方が正解。

飼ってみて分かったのは、
猫は“非常に気まぐれ”なんです。

この気まぐれさは、
物語をおもしろくしてくれます。

ツンとしている時は、
人間を寄せ付けません。

ところが、甘えたい時は
とにかくデレデレしてくるんです。

自分中心の世界で
ありのまま生きる。

自由気ままに世界を謳歌する姿は
人間から見れば生きるヒントだらけ

“猫をかぶる”
なんて言葉がありますが、

人間の方がよほど本性や本音を
隠していますよ。

猫界では“人間をかぶる”
言われているでしょうね。笑

猫の振り見て我が振り直せ

ただ癒されるだけでなく、
これです!

謎めいた物語の背景

この物語はただハートフルなだけでは、
済まないんです。

読み進めるごとに謎めいていきます。

そうなんです。

感動がどんどん広がる裏では
物語の謎が深まっていくのです。

ただ猫に癒されるだけではなく、
物語の背景や裏側が見えてくるんです。

ここに差し掛かった時、
読者の皆さんはどう思うでしょうか。

人によっては、“切ない”と思ったり、
“怖い”と感じる場合もあるかと思います。

この物語はここを通過することで、
より奥深くなっていくのです。

シリーズ1作目ではまだ謎は謎のまま。

シリーズ第2作目への『招待状』
手にしただけなのです。

序盤は物語の表面しか
見えていないんです。

詳しく言うわけにはいきませんが…

本当の物語の全貌は徐々に
見えてくるわけです。

読み終わった時、
この物語の奥深さに気づくはずです。

とは言え、まずはこの物語に
存分に癒されてみてください。

最後に

何より、タイトルが面白いですよね。

「ちょっとどんなもんだろ?」
と、立ち読みしたくなるタイトル。

京都が舞台となっているので、
本全体の雰囲気も良いんですよね。

猫好きに支持される1冊というのは
間違いなんですが、

猫に興味なくても存分に、
魅力ある物語でもあります。

これを機に、興味のある方は
ぜひ読んでみてください。

猫が好きな方へのプレゼントにも
おすすめできる1冊です。

素敵な本の贈り物にも、
ぜひ、ご検討ください!

では、最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

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