【感想とおすすめポイント】ホルモー六景/万城目学

おすすめ本

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ご覧いただきありがとうございます。

今回ご紹介する一冊は万城目学さんの
「ホルモー六景」です。

デビュー作「鴨川ホルモー」
続編となる作品ですが、

スピンオフ・外伝と思って
いただく方が良いかと思います。

その為、前編から読むことを
おすすめいたします。

【感想とおすすめポイント】鴨川ホルモー/万城目学
京都の街に巻き起こる疾風怒涛の狂乱絵巻。伝説が始まる「鴨川ホルモー」。このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道にふと渡された1枚のビラ。そこからすべては始まった。万城目ワールドの誕生。

今回のテーマは“恋”

鴨川ホルモーの青春部分を
さらに引き出すテーマ設定。

それでいて、良くある恋に留まらず
それぞれの個性があふれ出します。

では、あらすじと個人的なポイント、
感想をご紹介します!

※できる限り具体的なネタバレを避けています。少しでも知りたくない方はご注意ください。

あらすじ

このごろ都にはやるもの、
恋文、凡ちゃん、二人静。

千年の都京都を席巻する
謎の競技『ホルモー』

このごろ都にはやるもの、
元カレ、合コン、古長持。

京都の街に咲き誇る、
百花繚乱恋模様。

四神見える学舎の、威信を賭け。

祇園祭の宵山に、浴衣で駆ける。

オニと戯れ、友と戯れ、
若者たちは恋歌う。

都大路に鳴り渡る、
伝説復古の大号令。

変幻自在の第二幕、その名も堂々
『ホルモー六景』、ここに推参。

物語を補完する6つの背景

独特の世界観を持つ前編
『鴨川ホルモー』

最高におもしろかっただけに
もっと知りたいことが山ほど…。

そもそもホルモーという競技が
一体なんなのか。

千年という膨大な歴史に
どんな伝説が眠っているのか。

個性的な登場人物や他大学等、
物語の背景がもっと知りたい!

知れば知るほど、
もっと知るべきことがあるのです。

デビュー作ですべて語るなら、
本の分厚さは2倍、3倍となったはず…。

そんな物語を補完してくれる
“6つの背景”がこの1冊。

またホルモーの世界観に
読者を迷い込ませます。

恋に引き出される”個性”

鴨川ホルモーは独特な世界観だけが
特徴ではありません。

“青春物語”というテイストも
この物語の魅力の一つです。

そして、青春にはつきものである
“恋”が物語を彩ります。

しかし、その恋にもユーモラスな視点
個性を感じさせてくれます。

そんな恋に焦点を当てたのが
この『ホルモー六景』なのです。

あの出来事の裏側は
こんな感じだったのか…。

あの凡ちゃんがこんなことに
なっていたの!?

対戦相手がこういう状況だったのか…

恋に絡めて展開される舞台の裏側が
見れてさらに楽しめました。

6つの物語それぞれが“個性”
“ホルモーの世界”をさらに解き放ちます。

壮大な世界観

この続編は、
縦に深く掘るだけではありません。

縦にも横にもホルモーの世界が
広がりを見せていきます。

そして、ついには時を超え、
壮大な世界観を見せてくれます。

読めば読むほど、
まだまだ謎めくホルモーの世界。

その世界観を作った万城目さんには
“素晴らしい”の一言です。

最後に

前編を読んだなら、この6つの背景は
必読だと思ってください!

さらなる続編が出てくれるなら
ファンは狂喜乱舞するはずです。

それだけ、まだまだこの世界に
浸っていたいと思わせるホルモー。

鴨川ホルモーは読んだけど、
この続編は読んでない。

そんな方もいると思いますので、
ぜひ、前編から読み直してみてください!

最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!

〇文庫版

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